開発者のナイショ話

開発スタッフインタビュー

お久しぶりです、牧場班長のモトキです。
発売から早2ヶ月、ホームページも今回で最後の更新となります。
皆さんご満足いただけましたでしょうか?

今回はせっかくの機会ですから、開発中の未公開イラストや設定画をドド〜ンとお見せし、開発者へ突撃インタビューをしたいと思います。

まずは、グラフィックデザイナーのKさん。

班長「具体的にどのパートを担当していましたか?」

K「UI(※)・全体マップ等の2D部分、一部新規マップやメカのラフなどイメージに関するものを担当させて頂きました」

※ ユーザインターフェースの略。メニューなど画面に表示される表示物のこと

house.jpg

班長「リメイク作品でしたが、オリジナルは意識しましたか?」

K「オリジナルからあまり変わっていないものもありますし、そういう意味では浮かないように意識はしていましたが、かなり自由にさせて頂いています」

班長「逆にメカ系などオリジナルには無い要素もありましたが苦労したところは?」

K「メカ類が怖くならないように、それとカンパニーの辺りだけ近代的なので雰囲気を壊さないか不安でしたが、案外大丈夫でした。社長宅はとても気に入っています。」

メカ

班長「そうですね。たくさんある牧場シリーズの中でもこれだけ近代的な建物は無いと思います(笑)。ちなみにリテイク(※)が一番多かったところはどこでしょうか?」

※描いた絵がプロデューサーなどが望んでいるものと違う為、作業をやり直さなければならないこと。何度もリテイクがあると迷走状態に入りテンションも下がる。(個人差によります)

K「大抵のものはすんなり通ったのですが、主人公の色変更服装案は苦戦しました。帽子のつばをくちばしに見立ててペンギンルックは遠目に見ると分かりづらかったり、カザンとの友情の証のカザンルックは元の服と色が似すぎていて面白くなかったり。そんな案ばかり出していたからかもしれませんが…」

班長「もっと時間があれば、色変更だけでなく季節に合わせて色々な服に着替えられるようにしたかったですね。それでは、最後にユーザーさんへのメッセージをお願いします。」

K「シュガー村の雰囲気を楽しんで下されば幸いです。ちょっとした部分にも目を向けて頂けると嬉しいですね。鉄アレイとか。」

続いてのインタビューは、プランナーのKさんです。

班長「リメイクするにあたり、最初にプロデューサーやディレクターから言われたことはありますか?」

K「ディレクターから最初に『PS2版を意識し過ぎないように』と言われました。このタイトルに携わることが決まり、事前にPS2版をプレイしていたのですが、肩透かしを食らってしまった感じです。ただ、この一言のおかげで、今作で新しく追加された要素については、かなり他のスタッフの意見を聞きつつ自由に考えることが出来ました。」

班長「マップが全て一新されていますが、どういった理由で?」

K「今作では、ハンマーでの採取や、虫捕りなど、フィールド移動中にできるアクションが追加されたこと、あと釣りができる場所を増やしたいという意見があったため、マップをほとんど全て設計しなおしました。」

班長「実は最初の構想ではもっとマップ数が多くて、さすがに広すぎかなと思いましたね(笑)、実際に設計してみて大変だったところはありました?」

K「マップの設計で大変だったのは、とにかくプレイヤーが迷子にならないよう、村の中の位置関係や建物の配置をした点です。ただ、念には念を入れて、マップ内に看板を設置したり、移動中はミニマップを表示することにしました。」

班長「牧場物語はどうしても移動が中心のゲームになってしまいますから、ユーザーにストレスを与えないような操作性ももっと追及していきたいですね。」

班長「そして今作では新キャラクターが多数登場していますが、特に気を付けたところはありますか?」

K「新キャラについては、ストーリーの設定上、シュガー村にいて不自然ではないことを大前提に設定をしました。当初からレジャーランドカンパニーの3人は決まっていたのですが、チェスターやオーレリア、ルドルフについても基本的にはこの前提に基づいて設定をしています。当初は村長や女医さんもいたのですが、様々な事情によりボツになってしまいました。ただ最終的に今作の新キャラは、ベストのメンバーになったなと思っています。」

班長「ちなみにお気に入りのキャラクターはいますか?」

K「迷う質問です(笑) どのキャラも一から作っているので、捨てがたいんですが、あえて1人挙げるとすればチェスターでしょうか。もう見るからに怪しい、RPGに出てくるボスキャラのようなルックスに、口から出てくるくどい語りの数々、あとたびたび暴走するところがかなりキてると思います。ただ最初はわりと“まとも”なキャラクター設定だったはずなんですが、なんでこんなことになってしまったのでしょうか(笑)」

班長「確かに最初は普通でした。どこでどう間違えたんでしょうかね?(笑)あと個人的に気になっているのですが、テレビ番組の内容が充実していますよね。何かこだわりがあったのでしょうか?」

K「こだわった点といえば、実際のテレビのような構成にした点と、クスッと笑える内容にしたことですね。この作品でテレビは天気を知るための実用品なんですが、それだけではもったいないと思い、開発メンバー全員がアイデアを持ち寄って、バラエティやドラマなど様々なジャンルの番組をたくさん用意しました。ぜひ全部の番組を見て欲しいですね」

班長「それでは、最後にユーザーさんへのメッセージをお願いします。」

K「とにかくたくさんの要素を詰め込みました。たくさん詰めすぎてプログラマなど他のスタッフから怒られることもありましたが、その分すごく楽しめる作品になっていると思いますので、末永くかわいがってあげてください。」

以上でインタビューは終了となります。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
牧場物語シリーズは今後も続いていくと思いますので、引き続き応援を宜しくお願い致します!